苦手・怖いと思う患者さんへの対応

今、勤めている方も、これから就職する方も、一度は経験することだと思います。当然私も経験したことのあることです。

今回のブログは、過去の自分を振り返りながら反省も含めて書いていきますね。

感情で仕事をしない

この患者さん見た目が怖いから・・・
なんか苦手なんだよね・・・
今日は疲れているから・・・

と、自分の感情で仕事をし、質を落としてしまう人はプロではないので治療家失格です。

人間なので怖い、苦手と感じることもあるし、疲れを感じることは当然ありあります。でもプロの基本体は「ベストコンディション」です。

特に私たちは患者さんに健康を提供しているので、自分自身が元気で健康であるということが一番重要で、患者さんに説得力があります。

日頃から食事・睡眠・運動に気をつけベストパフォーマンスを発揮できる状態を作るのが、私たちの仕事をする上で最低限の責任です。

疲れを感じていても雰囲気や態度に出さず、患者さんや周りの仲間に悟られないように心がけたり、治療の質を落とさないことは当たり前なことです。

なぜ怖い、苦手と感じるのか?

一言で言えば経験不足です。多くの方とコミュニケーションをとることで、価値観の違いに気づけたり、一見怖いと思う方でも話してみると話しやすかったりと、感じたことが今まで一度はあったのではないでしょうか?

こういった経験が浅ければ、怖い・苦手と感じることも当然増えてきます。それはなぜかというと「知らない」からです。

人はわからないものに対して恐怖心を抱いたり苦手と感じてしまいます。そして、怖い・苦手ということで「知ろうとしなくて済む」というように自分にとって都合の良い状況を作っていきます(要は言い訳ですね)

それを周りの人に話すと「わかる〜あの人怖いよね〜」なんてことが容易に起こります。

整骨院であれば「あの人態度悪くて怖いから、リピートしてもらえなくてもしょうがないよ」なんていうふうに。

でも、これは単に自分の能力が低いということを表しているので、聞く人が聞けば「こいつ何言ってんの?」となり、自分が一番損をしてしまいます。

どんな人にでも平等に接するために必要なこと

大前提に「好かれようとしないこと」です。

私たちの仕事は「好かれること」ではなく「治す」ことです。

もしかしたら好かれることで関係構築が容易になり治療しやすくもなるかもしれませんが、好かれていることで「はっきり言ったら離脱されてしまうんじゃないか」と不安になり、言いたいことを言えないなどデメリットもあります。

治すという仕事に対して、誠心誠意向き合うことで、向き合う対象が人ではなくなるので、その人が怖いとか苦手とか言い訳をせずに済みます。

また、怖いとか、苦手と決めつけているのは「自分である」ということに気づくことが大事です。

その人が本当に怖いのかはわかりません。それは自分が勝手に怖いと思っているだけです。

あなたは苦手でも、その人のことを好きな人だっています。

自分で作り上げた思い込みが怖い、苦手を作っているだけなので、その思い込みを外すことで苦手意識を持つ相手がいなくなります。

まとめ

患者さんに施術をする前に、自分の感情で相手を選別していたり、パフォーマンスを発揮できない体の状態であれば、どんな技術を身につけても無駄です。

治療する土俵にもあがれていない先生なので、そんな人に会社は患者さんを任せませんし、患者さんもそんな先生に体を診てほしいと思いません。

私たちが身につけなければいけないのは技術だけではなく、こういった人間関係に関する能力も身につけることで、より良い治療を提供できるようになります。

私自身も、整骨院業界に来てすぐの時は、自分の都合の良いように解釈をして患者さんを選別していました。今ではどんな患者さんが来ても基本的に対応が変わりません。

苦手だとか怖いとか思うこともありません。

経験は大事ですが、こういったことを知った上で経験を積むのと、何も知らずに経験を積むのでは成長の仕方が変わってきますので、今日の内容も参考にして、患者さんに接してもらえたらと思います。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

荻野俊

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